デトランスαはデンマークで開発された制汗剤です。
日本の制汗剤は安全性の高い成分を配合している一方、外国のデオドラントは肌への優しさよりも制汗という目的達成を重視しているため、効果も強力となっています。
ですが、デトランスαの「普通肌用」は肌の強い外国人向けにつくられていて、繊細な日本人には刺激が強いという報告もなされています。
そんなデトランスαでは肌への優しさを追求した「敏感肌用」も販売されているのですが、今回は普通肌用とどんな点が異なっているのかを解説していきます。
【この記事の目次】
デトランスα敏感肌用と普通肌用の違い
デトランスαの敏感肌用と普通肌用の違いは以下の通りとなっています。
敏感肌用 | 普通肌用 |
アルコールデナ | アルコールデナ |
アルミニウムクロリッド | アルミニウムクロリッド |
カルシウムラクタート | アルミニウムラクタート |
ハイドロキシプロピルセルロース | プロピレングリコル |
水素化キャスターオイル | グリセリルステアラット |
セチルパルミタット | |
スラミクロクリスタリン | |
トリイドロクシステアリン |
デトランスα敏感肌用と普通肌用では、有効成分となるアルコールデナとアルミニウムクロリッドは同じなものの、そのほかの成分が異なっていることがわかります。
成分について細かく解説していきますね。
【共通の有効成分】
アルコールデナ
→中和作用で肌を守る作用
アルミニウムクロリッド
→日本語で塩化アルミニウムと言い、収れん作用により汗腺の出口に蓋をして物理的に汗を抑える作用に優れています。
制汗の効果としてはトップクラスの位置づけとなりますが、肌荒れが起こりやすいのがデメリットになります。
【敏感肌用のみの成分】
カルシウムラクタート
→日本語で乳酸カルシウムと言い、水に溶けやすい性質があります。汗と反応した際の結晶を作る過程に役立ってくれます。
ハイドロキシプロピルセルロース
→デトランスαの成分が肌に浸透しやすくしてくれます。
水素化キャスターオイル
→抗菌・抗炎症作用に優れている成分になります。
【普通肌用のみの成分】
アルミニウムラクタート
→塩化アルミニウムと汗が混じり合う際に酸が発生してしまいますが、この酸から肌を守る働きに優れています。
プロピレングリコル
→保湿成分になります。
グリセリルステアラット
→デトランスαの成分が肌に浸透しやすくしてくれます。
セチルパルミタット
→肌への刺激を緩和してくれる作用があります。
スラミクロクリスタリン
→乳化剤や結合剤の役目を果たします。
トリイドロクシステアリン
→抗酸化作用に優れています。
以上がデトランスαの敏感肌用と普通肌用の違いになります。
敏感肌用は普通肌用と違って、有効成分以外の刺激となる成分を極力取り除いた作りとなっていて、肌への浸透のしやすさなどに力を入れていることがわかりました。
それでは、デトランスα敏感肌用が制汗に効くメカニズムについても見ていきましょう。
デトランスα敏感肌用が制汗に効くメカニズムとは
デトランスα敏感肌用の制汗に対するメカニズムは普通肌用と同じとなっていて、有効成分のアルミニウムクロリッドが結晶をつくり、汗腺に蓋をすることで汗を止めています。
日本で販売されている制汗剤は香料で誤魔化したり肌の表面のみに働きかける一方、デトランスαは汗腺に直接働きかける点が異なっていると言えます。
その分デトランスα自体が肌荒れにつながりやすいデメリットがあったのですが、刺激を抑えた敏感肌用では克服されているので使いやすくなっていますね。
デトランスα敏感肌用の気になる点
デトランスα敏感肌用では、普通肌用と比較して効果が落ちているという口コミが複数見られました。
具体的には普通肌用の1/2や1/3の効果と言われていて、以前は1度塗ったら3日は塗らなくて良かったものが、敏感肌用では毎日塗らないといけなくなったという方もおられました。
デトランスα敏感肌用と普通肌用では有効成分に違いはありませんでしたが、ひょっとすると濃度そのものが薄まっているのかもしれません。
ですので、もし肌荒れが気になるけれど制汗作用も強力なものが欲しい!という方は、思ったほどの効果を得られないかもしれませんので注意してください。
ただ、これが本当ならデトランスα敏感肌用では普通肌用のときに見られた副作用である代償性発汗を気にする必要がなくなりますので、この点はメリットだと思います。
デトランスα敏感肌用の正しい使い方
デトランスα敏感肌用の使い方をご紹介します。
基本的に普通肌用と変わりはなく、以下の手順が正しい使い方になります。
②清潔な乾いた脇に、デトランスαをコットンに染み込ませてパッティング
③デトランスαが乾いたら衣類を着用
④そのまま就寝
⑤翌朝には石鹸、ボディソープなどで脇を清潔にする
⑥効果が薄くなったと感じたら、①に戻って繰り返す
多くのデオドラントが毎日や気になったときにでも使えるタイプとなっているのに対し、デトランスαは就寝前かつ2,3日に1回の使用でも良い点が異なっています。
ただ、敏感肌用では効果が薄まっている可能性が高いので、その場合は2,3日に1回と言わず毎日使用した方が良いかもしれません。
また、肌への刺激が抑えられているので、コットンではなくロールオンタイプをそのまま脇につけて塗っても良いかもしれません。
このあたりは肌の敏感具合や効果の感じ方によっても変わってきますので、様子を見ながら使ってみてください。
デトランスα敏感肌用をお求めになる際の注意点
デトランスα敏感肌用を試してみたいと思われている方もおられるかもしれませんが、お求めになる際には注意が必要です。
というのも、以前であれば敏感肌用も公式サイトで販売されていたのですが、現在は普通肌用のみの販売となっているからです。
Amazonでお求めになるとしても在庫がなくなっているので、お求めになることができません。
楽天では販売されているのですが、以下のように敏感肌用のパッケージと成分表記が一致していないので、正規品の敏感肌用なのか疑問に思ってしまいます。
デトランスα公式サイトの敏感肌用の成分は以下でしたよね。
アルミニウムクロリッド
カルシウムラクタート
ハイドロキシプロピルセルロース
水素化キャスターオイル
ですが、楽天のデトランスα敏感肌用の成分は以下となり、別物のデオドラントになっていることがわかります。
変性アルコール
パルミチン酸セチル
水素化微結晶ワックス
ステアリン酸グリセリル
シクロペンタシロキサン
硬化ヒマシ油
乳酸アルミニウム
デトランスαの敏感肌用は緑のパッケージとなりますので、色だけを見て判断される方もおられるのですが、実は成分が微妙に違っているんですね。
デトランスαは日本では取り扱われていない輸入品となりますので、類似品が出回りやすく注意喚起もされています。
現在デトランスα敏感肌用を正規の成分で取り扱っている販売店は見つけることができなかったため、楽天で挑戦してみる以外に方法がないことになります。
デトランスαは普通肌用でも水で薄めれば肌荒れを抑えることはできますので、お試しされたことがない方は普通肌用からスタートされても良いかもしれません。
気になる方は以下より確認してみてください。
デトランスαについてより詳細に知りたい方は、以下にて解説しています。
脇汗・手汗にはリサラもおススメ
デトランスα敏感肌用がお求めになりにくいことを知った方のなかには、ほかのデオドラントを探されている方もおられるかもしれませんね。
そんな方におススメのデオドラントをご紹介したいと思います。
名前をリサラというのですが、ワキガ用デオドラントのラポマインを販売している会社が製造している多汗症に特化した制汗剤になります。
日本製なので肌への安全性も優れていますし、厚生労働省から効果が認められた医薬部外品なので安心感も抜群です。
制汗の有効成分をデトランスαと比較した表が以下になります。
商品名 | デトランスα | リサラ |
有効成分 | アルミニウムクロリッド | 高純度ヒドロキシアルミニウム |
制汗力 | 5 | 4.5 |
殺菌力 | 2 | 4 |
安全性 | 3 | 5 |
※効果は1が最低、5が最高になります。
リサラは殺菌力と安全性が高く、制汗力もほとんど変わらない効果となっています。
このように、リサラは有効成分で見るとデトランスαの上位互換となりますので、かなり優秀なデオドラントだと言えます。
価格もデトランスαと変わらなくお求めしやすくなっていますので、リサラを知らなかったという方は一度ご覧になってみてください。
各情報の詳細を見るにあたり、最後にはご自身が希望するライフスタイルや予算、アレルギー、注意点などを考慮しながら選択してみてください。